XMの税金対策!書類・申告・節税・計算すべての疑問を解消
888倍のハイレバトレードで少額資金で資産を増やすことができるのが海外FX大手のXMです。
短期間で大きな利益を出すことができるのは魅力のひとつですが、そうなると考えなければいけないのは税金の支払いについて。
分からないからと避けて通ることはできない税金について、2020年最新の情報で確定申告から節税までのすべての疑問を解消します。
- 税金がかかるタイミングや税金の計算方法
- 確定申告の方法や節税方法
- 脱税をしたらどうなるのか
XMで税金がかかるトレーダーは?
XMで税金がかかり確定申告をして納める必要があるトレーダーは以下に該当する人です。
給与所得なし:XMの利益が38万円を超えた場合
働いていて給与所得がある人は20万円未満、専業主婦やバイトのない学生など給与所得がない人は38万円未満の利益だった場合は税金がかからず確定申告は必要ありません。
税金がかかるタイミングと期間
XMで税金がかかるかどうかは1月1日~12月31日の年間の利益で決まります。
そして年間の利益を翌年の定められた期間に確定申告をして税金を納めることになります。確定申告期間はその年によって日付が若干ズレるので国税庁公式サイトで確認してください。
※令和2年度は新型コロナ感染症のため期間が延長されています
また、課税のタイミングはポジションの決済をした時です。
含み益の状態では課税の対象にならないので、考えて決済をすれば節税をすることもできます。
XMにかかるのは総合課税
国内FXでは申告分離課税と言い所得それぞれに税金がかかりますが、海外FXのXMではすべての所得を合計した金額に対して総合課税がかかります。

総合課税の税率と控除額
所得金額 | 税率 | 所得控除 |
20万円以上-195万円以下 | 所得税5%+住民税10%=15% | なし |
195万円以上-330万円以下 | 所得税10%+住民税10%=20% | 97,500円 |
330万円以上-695万円以下 | 所得税20%+住民税10%=30% | 427,500円 |
695万円以上-900万円以下 | 所得税23%+住民税10%=33% | 636,000円 |
900万円以上-1,800万円以下 | 所得税33%+住民税10%=43% | 1,536,000円 |
1,800万円以上 | 所得税40%+住民税10%=50% | 4,796,000円 |
2037年までの間は東日本大震災の復興のための財源確保のために、所得税・住民税にプラスして復興特別所得税2.1%も納付することになっています。
国内と海外はどっちが税金が安い?
海外FXでは所得に応じて税率が変わるとお話ししましたが、国内FXの申告分離課税では税率は20.315%と一律です。
経費の計上などは無視してザックリ計算をすると、年間で420万円以下の利益なら海外FXの方が税金が安く済むことになります。
ただ、420万円以上の利益があっても経費を申告すれば海外FXの方が税金が安こともあるので一概には言えません。
経費で計上できる項目
XMの取引に関係する必要経費として計上できる項目はたくさんあります。
- トレードの勉強のための書籍や商材の購入費
- セミナーの参加費や交通費
- EA(自動売買ツール)の購入費
- VPSの費用
- パソコン本体購入費
- スマホ料金や通信料
- ZERO口座の取引手数料
これらは経費として計上できますが、パソコンの購入費やスマホ料金・通信料などは私用での利用もあるため全額ではなく一部が経費として認められるというケースが多くなっています。
XMのZERO口座の取引手数料は経費にできますが、スプレッドではないので間違えないようにしてください。
XMは利益は合計・損失は通算不可
XMなどの海外FXは国内の申告分離課税とは税率がちがうので損益通算はできません。
でも海外FX・バイナリーオプション・仮想通貨など複数の業者を利用している場合は利益は合計して税率を決定します。
例:XMで300万円の利益、ハイローで50万円の損失、ビットコインで10万円の損失
この場合は300万円-50万円-10万円=240万円が課税の対象となります。
損失に関しては国内では最大で3年まで繰り越すことができますが、XMではできないので注意してください。
例え初年度や2年目に損失が出ていたとしても、3年目の分の確定申告をする時に課税対象額を減らすために通算することはできなくなっています。
ボーナスやスワップポイントの税金
豪華なボーナスはXMをはじめとする海外FX業者の醍醐味ですよね!
口座開設ボーナスや入金ボーナス、ロイヤリティプログラムなどの特典分には税金はかかりません。
ただ、気を付けないといけないのはキャッシュバックサイト経由で口座開設をした時に付与されるボーナスです。
キャッシュバックサイトからのボーナス分は雑所得として確定申告をしなければいけない義務があるので、普通にXM公式サイトから口座開設をすることをおすすめします。


税金が高くなりそうな状況でスワップポイントがある時は、そのポジションだけを決済しないという方法もあります。
例:利益10万円、スワップポイント7万円
決済してしまうと17万円すべてが課税対象になってしまうので、今年度はスワップポイントがあるポジションは決済せず現在出ている利益の10万円だけで留めるのです。
税金がかかるタイミングと期間をうまく利用して節税をすることができます。
税金の計算方法とシュミレーション
XMで出た利益にかかる税金を計算する時は以下の計算式で求めることができます。
- 年間の総合課税対象額を計算する
- 必要経費を引いた個人所得を計算する
- 個人所得から各控除を引いた課税所得額を計算する
- 課税所得額×税率から控除額を引き、復興特別所得税を足した金額が納税額
ただ今は便利な自動計算ツール【所得税・住民税簡易計算機】などがあるので、覚えて計算をマスターする必要はありません。
では実際にいくらの利益でどのくらいの税金がかかってくるのか、いくつか例を挙げてシュミレーションをしてみます。
会社員が利益を100万円出した場合
以下の条件で税金のシュミレーションをします。
◇給与:400万円
◇XMの利益:100万円
◇経費:50万円
年間の総合課税対象額を計算する
400万円+100万円=500万円
必要経費を引いた個人所得を計算する
500万円-50万円=450万円
個人所得から各控除を引いた課税所得額を計算する
450万円-0円=450万円
課税所得額×税率から控除額を引き、復興特別所得税を足した金額が納税額
450万円は330万円以上-695万円以下で税率30%・控除額427,500円
450万円×30%-427,500円+19,372円=941,872円
専業主婦が利益を800万円出した場合
以下の条件で税金のシュミレーションをします。
◇給与:0円
◇XMの利益:800万円
◇経費:100万円
年間の総合課税対象額を計算する
XMの利益800万円のみ
必要経費を引いた個人所得を計算する
800万円-100万円=700万円
個人所得から各控除を引いた課税所得額を計算する
700万円-0円=700万円
課税所得額×税率から控除額を引き、復興特別所得税を足した金額が納税額
700万円は695万円以上-900万円以下で税率33%・控除額636,000円
700万円×33%-636,000円+35,154円=1,709,154円
XMの利益を確定申告する方法
自分が確定申告をしなければいけないと分かったら以下の手順で行います。
- 確定申告の必要書類の用意
- XMから取引の履歴一覧をダウンロード
- 書類または電子申請
- 申告書を作成し情報を入力
- 申請を完了させ後日納税
近くに税務署がない人やなかなか時間が取れない人は電子申請(e-Tax)がおすすめです。オンラインで確定申告の手続きができます。


XMからの履歴ダウンロード方法
XMから履歴をダウンロードする時はプラットフォームから簡単にできます。たった数分の作業です。
まずターミナルを表示していない人は表示からターミナルをクリックしてチャート下部に出します。左から3番目の口座履歴をクリックしてください。
右クリックでメニューが表示されるので、その中の期間のカスタム設定を選びます。
履歴を出す期間の設定をします。1月1日~12月31日までの1年間の分です。
あとは表示された履歴で右クリックをして再度メニューを表示させ、レポートの保存を選択するだけです。
するとhtmファイルとしてダウンロードされるので、データを確定申告の年間取引報告書として使うことができます。
XMの利益は隠すことはできない
海外FXだから利益は申告しなければバレないし、納税する必要はないと甘い考えでいると痛い目にあいます。
XMでお金の入出金をする時を思い出して下さい。


各金融機関では送金・入金の履歴は残されているし、100万円を超える送金や入金になると国外送金等調書を国へ提出しています。
日本には租税条約等に基づく情報交換と言って、金融庁が定めた決まりがあるのでお金の流れは把握されてしまうのです。


脱税がバレると追徴課税といってさらに多くの税金を請求されることになるのです。
脱税をしたペナルティ:過少申告加算税、無申告加算税、重加算税
自分の首を絞めるだけになるので、XMで利益が出て納税の義務がある時は必ず確定申告をしてきちんと税金を納めましょう。
XMの税金に関するまとめ
XMなどの海外FXでは利益が大きくなってくると税金が高くなるので、うまく経費で節税しながらトレードをするのがおすすめです。
プロトレーダーになり1,000万円単位の利益が出るようになった時は、コストがかかったとしても税理士の力を借りた方が効率的です。
日本の業者じゃないから脱税をしてもバレないなんてことは絶対にないので、きちんと確定申告をして税金は納めてください。