XMではMT4・MT5によって数は違いますが、豊富なインジケーターを使うことができます。
たくさんの種類の中から選べるのは嬉しいことですが、96種類もあるとどれを分析に活用すれば効率がいいのか分かりませんよね!
今回はXMで使えるインジケーターを攻略するために、おすすめできるインジケーターと使い方や導入方法の詳細をまとめてみました。
- XMで使えるインジケーター
- インジケーターを使った分析方法
- インジケーターの導入や削除の方法
インジケーターの必要性

インジケーターとはMT4・MT5に搭載されているチャートに表示させることができるテクニカル指標のことです。
移動平均線やボリンジャーバンド・一目均衡表など、海外FXをやっていると聞いたことがあるものも多いのではないでしょうか。
一部のトレーダーからは海外FXにインジケーターは必要ない!なんていう意見も出ていますが、価格の上昇や下落を予想するためには必要だと考えています。


XMで使えるインジケーター
XMで使えるというよりも、MT4・MT5で使えるインジケーターと言った方が正しい表現ですね。
使えるインジケーターの種類は日々更新されていて、現在ではかなり豊富な種類のインジケーターが用意されています。
MT4 | MT5 | |
トレンド系 | 7種類 | 13種類 |
オシレーター系 | 13種類 | 15種類 |
ボリューム系 | 4種類 | 4種類 |
ビルウィリアムス系 | 6種類 | 6種類 |
その他インジケーター | 23種類 | 59種類 |
総インジケーター数 | 53種類 | 97種類 |
デフォルトで搭載されているだけでもこれだけの数がそれぞれにあるので、自分のトレードスタイルにあった分析がしやすくなっています。
それぞれのインジケーターで何が分析できるのか、メインとなるトレンド系・オシレーター系・ボリューム系・ビルウィリアムス系を一覧にしてみました。
トレンド系

名前の通り現在のトレンドを分析するのに役立つインジケーターです。
上昇トレンドなのか下降トレンドなのかを知る他にも、トレンドの勢いがどのくらいあるのかも分析することができるようになっています。
有名なトレンド系インジケーターには、移動平均線・ボリンジャーバンド・一目均衡表などがあります。
表示 | 日本語 | 使われ方 | MT4 | MT5 |
Moving Average | 移動平均 | 一定期間の平均価格 | 〇 | 〇 |
Adaptive Moving Average | 適応移動平均 | ノイズを受けにくいタイプの移動平均線 | × | 〇 |
Variable Index Dynamic Average | 可変インデックス動的平均 | トレンドの特定 | × | 〇 |
Double Exponential Moving Average | 二重指数移動平均 | 時間の遅れのない感度の高い移動平均 | × | 〇 |
Triple Exponential Moving Average | 三重指数移動平均 | EMA・DEMAよりもさらに感度の高い移動平均 | × | 〇 |
Fractal Adaptive Moving Average | フラクタル適応型移動平均 | フラクタル次元から平滑化定数を算出する | × | 〇 |
Average Directional Movement Index | 平均方向性指数 | トレンドの強弱の判断 | 〇 | 〇 |
Average Directional Movement Index Wilder | 平均方向性指数ワイルダー | トレンドの強弱の判断 | × | 〇 |
Bollinger Bands | ボリンジャーバンド | 移動平均にボラティリティが組み合わさったもの | 〇 | 〇 |
Envelopes | エンベロープ | 移動平均線を特定の割合で上下に乖離させたもの | 〇 | 〇 |
Ichimoku Kinko Hyo | 一目均衡表 | 価格の均衡状態を示す | 〇 | 〇 |
Parabolic SAR | パラボリックSAR | 相場のトレンド転換を計る | 〇 | 〇 |
Standard Deviation | 標準偏差 | 価格変動の大きさを示す | 〇 | 〇 |
オシレーター系

オシレーターは日本語に訳すとふり幅という意味があり、FXにおいては買われすぎ・売られすぎを示すテクニカル指標のことを言います。
有名なものをあげるとストキャスティクスやRSIなどです。
XMのトレーダーの多くはトレンド系とオシレーター系を組み合わせて、より精度の高いテクニカル分析を行っている人が多くなっています。
表示 | 日本語 | 使われ方 | MT4 | MT5 |
Moving Average of Oscillator | 移動平均オシレーター | MACDのシグナルと基準線の乖離幅などを示す | 〇 | 〇 |
Relative Strength Index | RSI(相対力指数) | 売られすぎ・買われすぎの判断 | 〇 | 〇 |
Relative Vigor Index | RVI(相対活力指数) | 相場のボラティリティを示す | 〇 | 〇 |
Stochastic Oscillator | ストキャスティクス | 明確な売買シグナルを示す | 〇 | 〇 |
Momentum | モメンタム | 短絡的な動きの判断 | 〇 | 〇 |
MACD | マックディー | 相場の周期やエントリーのタイミングを計る | 〇 | 〇 |
Triple Exponential Average | 三重指数平均 | 2つの平滑化指数移動平均の変化率 | × | 〇 |
Williams’ Percent Range | ウィリアムパーセントレンジ | 直近の終値の相対的なレベルを示す | 〇 | 〇 |
Average True Range | ATR(アベレージトゥルーレンジ) | 相場のボラティリティを計る | 〇 | 〇 |
Bears Power | ベアパワー | 売りの圧力を見極める | 〇 | 〇 |
Bulls Power | ブルパワー | 買いの圧力を見極める | 〇 | 〇 |
Chaikin Oscillator | チャイキンオシレーター | 売りと買いの強弱の判断 | × | 〇 |
Commodity Channel Index | 商品チャンネル指数 | 統計価格の平均から偏差を計る | 〇 | 〇 |
DeMarker | デマーカー | 売られすぎ・買われすぎの判断 | 〇 | 〇 |
Force Index | 勢力指数 | 値動きと出来高による素早いシグナル発生 | 〇 | 〇 |
ボリューム系

ボリューム系インジケーターは、相場の取引量や取引額が示されるインジケーターで利益を発生させやすい相場の発見に役立っています。
数も少ない中でよく耳にするのは数量やマネーフローインデックスです。
現在トレードにどのくらいのトレーダーが参加しているのかも組み入れてあるので、出来高と比較して相場の予想をすることが可能になっています。
表示 | 日本語 | 使われ方 | MT4 | MT5 |
Accumulation/Distribution | 蓄積/配信(A/D) | トレンドの方向や転換期を分析 | 〇 | 〇 |
Money Flow Index | マネーフローインデックス | 買い圧力・売り圧力を計る | 〇 | 〇 |
On Balance Volume | オンバランス数量 | トレンドの判断 | 〇 | 〇 |
Volumes | 数量 | チャートが変動した回数 | 〇 | 〇 |
ビルウィリアムス系

名前の通りBill Williamsさんが1966年に開発したインジケーターで、小さな値動きにも過敏に反応しレートよりも先にサインが出ることが大きな特徴です。
その分ダマシが多くなってしまっているので、使いこなすには難易度が高いインジケーターとなっています。
それでも短期売買の逆張りにぴったりということもあり、FXだけじゃなくバイナリーオプションのトレーダーからも支持されているようです。
Market Facilitation Indexマーケットファシリテーションインデックス1テックごとの価格変化〇〇
表示 | 日本語 | 使われ方 | MT4 | MT5 |
Accelerator Oscillator | ACオシレーター | 相場の値動きと方向性を示す | 〇 | 〇 |
Alligator | アリゲーター | トレンドの方向性や転換期を示す | 〇 | 〇 |
Awesome Oscillator | オーサムオシレーター | トレンドの始まりと終わり・勢い・転換期を示す | 〇 | 〇 |
Fractals | フラクタル | トレンドの転換点を示す | 〇 | 〇 |
Gator Oscillator | ゲーターオシレーター | 平滑移動平均の拡散や収束の割合を示す | 〇 | 〇 |
XMの取引での活用方法
それぞれのインジケーターでどんなことが分かるのかが理解できたら、次はどうやって取引に活用するのかを覚えなければいけません。
今回は難しい分析方法ではなく、初心者でもできる簡単な分析方法をご紹介します。
移動平均線
移動平均線はトレーダーなら誰でも知っているメジャーなインジケーターです。
表示させる期間・移動平均乖離率・移動平均線によるチャート分析方法5パターンなどの詳細を掲載しているので、以下の記事を参考にして実線してみてください。

ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドではスクイーズ・エクスパンション・バンドウォークの3つから相場分析をします。
分かりやすくチャート上に形成されるので、初心者でも読み取ることができるはずです。かなり重要な情報なので早めにマスターしておきましょう。

スクイーズはボリンジャーバンドがギュッと狭くなっている状態、反対に広くなっているとエクスパンションです。
そしてエクスパンションが形成されている時に、±2σがローソク足に沿って推移している状態をバンドウォークと言います。


ボリンジャーバンドは一般的に順張りで使います。
エクスパンションが起こりバンド幅が開いたらトレンドが発生したと判断しポジションをとり、反対に狭くなったらトレンドが終わったと判断し手じまいです。
RSI(相対力指数)
相場全体の値動きに対して、売られすぎなのか買われすぎなのか判断しやすく初心者にもおすすめなインジケーターがRSIです。
チャート下の水色の線がRSIで0%~100%の間で推移しています。


30%~70%以内に収まっている部分をピンクで囲ってみました。
はみ出した部分が買われすぎ・売られすぎであり、今後上昇や下降が予想されます。ただ、RSIには気を付けることが2つあります。
・状況が変わらずさらに買われすぎや売られすぎが進むこともある
30%~70%の範囲を超えたからと言ってすぐにエントリーをするのはリスクが高すぎます。
チャートの縦の青く囲った部分を見て下さい。

30%~70%を超えてすぐではなく、戻りの動きが始まったところで効力を発揮しているのが分かるはずです。
早急な判断が大きな損失を招くリスクがあるので、RSIと相性がいいと言われているMACDと併用がおすすめされています。
両者の苦手な部分を補い合って分析をすることが可能です。
ストキャスティクス
売買シグナルを確認したい時はストキャスティクスが活用できます。
ストキャスティクスは短期・中期・長期の3つの線を表示させて分析を行うインジケーターです。
それぞれの線は以下の計算式で求められ表示されています。

XMでトレードをする時の分析に使う場合は、インジケーターの開発者ジョージレーンさんがおすすめするスパイクトップ・ボトムとガービッジトップ・ボトムが精度が高く安心です。
スパイクトップ・ボトムの表示の設定
②レベル:最低15、最高85
実際にUSD/JPYのチャートに入れてみました。ストキャスティクスはメインが緑、シグナルが赤い点線で表示されています。

エッジバンドの15%~80%以内をピンクで囲むと超えた部分が明確に分かりました。
スパイクトップ・ボトムではこのストキャスティクスの表示から
◆85%を超え再度85%以下に戻った時:売りシグナル
◆15%より下がり再度15%以上に戻った時:買いシグナル
という売買シグナルを読み取ることができます。

ガービッジトップ・ボトムの表示の設定
②レベル:最低30、最高70
実際にUSD/JPYのチャートに入れてみました。ストキャスティクスはメインが緑、シグナルが赤い点線で表示されています。

エッジバンドの30%~70%以内をピンクで囲むと超えた部分が明確に分かりました。
ガービッジトップ・ボトムではこのストキャスティクスの表示から
◆70%を超え%Kが%Dを2回下回った:売りシグナル
◆30%より下がり%Kが%Dを2回上回った:買いシグナル
という売買シグナルを読み取ることができます。

ストキャスティクスは基本的に1本分析・2本の交差分析・逆行現象分析の3パターンで行いますが、誤った売買がシグナルが出ることもあるのでジョージレーンさんの分析方法がおすすめです。
インジケーターの導入方法
インジケーターの導入はすごく簡単です。

チャートの左横にあるナビゲーターから、導入したいインジケーターを選んでチャートの方へドラッグ&ドロップすれば簡単に導入ができます。
反対に必要がなくなったインジケーターの削除もすぐにできるので簡単です。
表示させているインジケーターにマウスのカーソルを合わせて右クリックをしてみてください。

開いたメニューの中からインジケーターの削除を選べば消すことができます。
他にもメニューの挿入からインジケーターの導入する方法や、メニューのチャートからインジケーターの削除をする方法もありますが早いのは上記のやり方です。
XMのインジケーターに関するまとめ
XMではMT4を使っているかMT5を使っているかで使えるインジケーターの種類が異なりますが、基本的なインジケーターはどちらでも使えるようになっています。
投資は勘だけで成功するものではありません。
利益が出せる可能性を分析によって高めてくれるインジケーターを活用して、効率的・有利にトレードをしてみてください。