「FXのリスク管理ってどうすればいいの?」
「FXのリスク管理の方法・やり方を知りたい!」
初心者の中には、FXのリスク管理方法について疑問・不安を持っている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、FX初心者にはリスク管理が必須です!
FXでは、リスク管理ができていれば大きく負けることは少なくなります。
しかし、リスク管理を怠ると、FXで負ける確率は格段に上がってしまうでしょう。
この記事では、FX初心者ガイドとして、リスク管理の方法を徹底解説します!
FX初心者にも分かるように、具体例を入れながら解説するので、ぜひ参考にしてください。
FX初心者にはリスク管理が必須
FX初心者には、リスク管理が必須です。
FXのリスク管理とは、「負けたときのリスクを考えて準備しておくこと」を意味します。
しかしFX初心者は、勝ったときのことを先に考えてしまう方が多いのではないでしょうか。
例えば、以下2つの手法商材が販売されていた場合、どちらを選びたくなりますか?
- ①勝率90%超えの驚異のFX手法!毎月利益100万円!
- ②月トータルで負けないことを目的にした手堅いFX手法
おそらく大半のFX初心者は、①の手法を選ぶことでしょう。②はいかにも地味そうな手法ですからね。
ここで手法②を選ぶことが、FXのリスク管理における基本的な考え方となります。
手法①は、勝ったときの魅力だけがアピールされていますが、肝心のリスク管理に触れられていないですよね。
一方、手法②は「月トータルで負けないこと」を目指しているので、きっちりリスク管理されていることが分かります。
FX初心者が相場で生き残るためには、まずはトータルで負けないこと。そのために、リスク管理を徹底させる必要があるのです。
FX初心者でなかなか勝てない方は、利益だけに目が行く傾向があるので注意しましょう。
- FXで勝つためにはトータルで負けないことが重要
- FXでトータルで負けないためにはリスク管理こそ必須
上記の考え方が、FXリスク管理の基本です。
FX初心者は、まずはリスク管理に対する考え方から見直していきましょう!
FXリスク管理方法の基本は損切り設定
このあと、FXリスク管理方法として5つのポイントを解説します。
その前に、FXのリスク管理方法の超基本ポイントから見ておきましょう。
FXリスク管理の超基本は、「損切り設定」です!
FX初心者は、とにかくまず、損切り設定することの重要性をしっかり覚えておきましょう。
「FXでは損切り設定が超重要」と言ってもピンとこないかもしれないので、クイズを交えながらお伝えしますね!
利益が欲しくて損切りしたくない人間心理
いきなりですが、FXのリスク管理力を試すためのクイズを出すので、ちょっと考えてみてください。
もし以下の2つの商品が用意されていたら、あなたはどちらを選びますか?
- A:必ず5万円をもらえます。
- B:当選すると10万円もらえるが、外れると何ももらえません。当選確率は60%です。
- A:商品を購入するために必ず7万円支払います。
- B:当選するとタダで商品をもらえるが、外れたら15万円支払います。当選確率は50%です。
FX初心者なら、クイズ①ではAを選び、クイズ②ではBを選んだ方が多いのではないでしょうか?
これこそ、FXで負けやすくなる人間心理なのです!無意識のうちに人間は、下記のような考え方を持ってしまいます。
- 利益は確実に得たい・目先の利益が欲しい!
- 損失はなるべく避けたい・損失を確定させたくない!
先ほどのクイズ①では、確定している利益を確実に得たいためにAを選ぶ方が多くなります。
そしてクイズ②では、必ず7万円も支払うのが嫌で、タダでもらえる(損しない)可能性が5割もあるので、Bを選ぶ方が多いのです。
しかし、FXでトータルで勝つためには、クイズ①はB・クイズ②はAが正解となります。
- Aを10回繰り返すと利益計50万円→1回の平均利益は5万円
- Bを10回繰り返すと利益計60万円→1回の平均利益は6万円
平均利益を計算すると、Bのほうがお得!これが、FXで勝つために必要な考え方です。
- Aを10回繰り返すと損失計70万円→1回の平均損失は7万円
- Bを10回繰り返すと損失計75万円→1回の平均損失は7.5万円
平均損失で計算すると、Aのほうがお得になります。これこそ、FXリスク管理では損切りが必須という考え方です。
上記の結果を見ると、タダで商品ゲットできる50%の確率に走るのは、リスク管理ができているとは言えませんよね。トータルではAより損するわけですからね。
目先の利益につられず、確定した損失を受け入れること。
FX初心者は、この考え方を持つところから始めましょう!
FXでは損小利大のための計算・損切りが必要
では、話をFXのリスク管理方法に戻します。
先ほどのクイズと同じく、FXリスク管理においても、利益は大きく・損失は小さくという「損小利大」の考え方・計算が必須です。
いくら勝率80%のFX手法であっても、負けたときの損失額が利益合計額を上回っていては、トータルで勝つことはできません。
- 手法①勝率80%(利益2pips・損失10pips)
- 手法②勝率50%(利益3pips・損失2pips)
手法①を計算すると、勝率80%でも10回FX取引したら、利益16pips・損失20pipsで合計では-4pips。
手法②を計算すると、勝率は低いものの損失が少ないので、10回FX取引したら、利益15pips・損失10pipsで合計では+5pipsです。
FX初心者が相場で生き残るためには、勝率の高さは関係ありません。
素直に損切りを受け入れて損失を最小限にし、トータルで勝つことこそ、FXリスク管理の超基本であり、最強のリスク管理とも言えるでしょう。
FXで勝つためには損小利大のリスク管理が必要、そのためには損切りが必須です。FX初心者は、このことをぜひ覚えておいてくださいね!
FXリスク管理の5つの方法
では損切り設定以外の、FXリスク管理方法の5つの方法を見ていきましょう!
FXリスク管理方法
- 許容損失額を決める
- 損切り条件を含めた取引ルールを作る
- ポジションを持ちたがらない
- ポジションを翌日に持ち越さない
- 経済指標発表前のギャンブルトレードはしない
リスク管理方法①許容損失額を決める
FXのリスク管理において、損切りと同じく最重要なのが、許容損失額を決めること。
FXでの許容損失額とは、「1回の取引で負けてもメンタルが動揺しない程度の損失額」です。
まず、FX初心者が取引する際には、勝ったときの利益額ではなく、負けたときの損失額がいくらになるかを先に考えましょう!
具体例として、2つの損失を計算シミュレーションします(XMなどの海外FXで1ロット=10万通貨、ドル円で取引するときの計算)。
【計算例①:FX資金10万円・10pips負ける場合のロット数別の損失額】
取引ロット数 | 損失額 | 資金に対する損失率 |
0.01ロット | 100円 | 0.1% |
0.05ロット | 500円 | 0.5% |
0.1ロット | 1,000円 | 1% |
0.2ロット | 2,000円 | 2% |
0.5ロット | 5,000円 | 5% |
1ロット | 10,000円 | 10% |
5ロット | 50,000円 | 50% |
FX初心者の方は、上表の計算を見てどう感じたでしょうか?
多くの方が、「10万円のうち、1回の取引で5万円も失うのは痛い!」と思ったはずです。
一般的に、FXの損失許容額は全資金の2%〜5%までと言われています。
つまり、上の例で言えば、だいたい0.2ロット〜0.5ロットぐらいが妥当なロット数。
これ以上ポジションを持てば、身の丈に合ってないロット数での取引数、つまりリスク管理ができていないことになります。
【計算例②:FX資金10万円・0.1ロットで取引するときのpips別の損失額】
損失pips数 | 損失額 | 資金に対する損失率 |
1pips | 100円 | 0.1% |
10pips | 1,000円 | 1% |
20pips | 2,000円 | 2% |
50pips | 5,000円 | 5% |
80pips | 8,000円 | 8% |
100pips | 10,000円 | 10% |
500pips | 50,000円 | 50% |
リスク管理としては、許容損失額は全資金の2%〜5%と考えると、損失pips数としては50pipsが限界ですね。
つまり、0.1ロットで取引するなら、最大で50pips逆行した価格で損切りしなければなりません。
FX初心者は、「いや、価格は戻るはずだし損失を確定したくない。もうちょっと我慢しよう」と考え、結果として大変な損失を被るのです。
「あのとき損切りしておけばよかった」と後悔しても手遅れに…。
FXのリスク管理、特に許容損失額を把握したうえでの損切りは、本当に重要です。FX初心者は、このリスク管理は必ず行うようにしましょう!
リスク管理方法②損切り条件を含めた取引ルールを作る
2つ目のFXリスク管理方法は、損切り条件を含めた取引ルールを作ることです。
FX初心者にありがちな失敗として、利益確定は決められても、損切りをルールに入れていないことが挙げられます。
FX初心者は、「10万円利益が出たら勝ち逃げしよう」と考えたとしても、「1万円損失を出したら迷わず損切りする」とは、なりにくいのではないでしょうか。
冒頭でも解説したように、FXリスク管理で最も大事なことは、いくら勝つかではなく、負けたらいくらの損失になるかを先に考えることです。
FX取引では、エントリー時点で損切りが明確になった手法・ルールを使いましょう!
損切りを含めた取引ルールの作り方としては、以下のような方法があります。
- 損切り方法①:インジケーターの状態で判断する
- 損切り方法②:pips数で判断する
- 損切り方法③:時間で判断する
損切り方法①は、例えば上画像のように「移動平均線がデッドクロスしたら損切り」のような取引ルールです。
ただし、この損切り方法だと、あらかじめ損失額が計算できないので、FX初心者にはあまりおすすめしません。
ルール通り取引したとしても、許容損失額を大きく超えて負ける可能性もあるでしょう。
FX初心者には、pips数で損切りを設定する方法がおすすめです。
この方法なら、エントリー時点でロット数を計算しておけば、あらかじめ損失額を把握できます。
例えば「0.1ロットだと10pips逆行したら1,000円の損失だから、5,000円を許容損失額とするなら、50pipsで損切り設定しよう」といった感じです。
FXのリスク管理では、許容損失額を把握して、その金額を超えない地点で損切りすることが重要となります。
まずはpips数で損切りルールを設定して、FXのリスク管理に慣れていくのがよいでしょう。
3つ目の損切り方法の「時間で損切りを判断する」の例としては、以下のような感じ。
- ポジションを保有して3時間経ったらマイナスでも決済(損切り)する
- 16時になったらマイナスでもポジションを決済(損切り)する
FX相場は一概には言えませんが、数時間経過してもマイナス利益のポジションは、そのまま保有していても損失が増えることも多いです。
また、ポジション保有して2〜3時間も経てば、相場状況が変わっていることもあります。
時間で割り切ってしまって、許容損失額に達していなくても損切りを実行する方法もアリでしょう。
先述の損切り方法②と③を組み合わせるのも1つの方法です。
リスク管理方法③ポジションを持ちたがらない
3つ目のFXリスク管理方法は、ポジションを持ちたがらないこと。いわゆる「ポジポジ病にならないこと」です。
FX初心者の中には、早く取引したくて、とにかくポジションを持ちたいと考える方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、上記のようなメンタル状態でポジションを持っても、ほぼ負けます!
取引手法・ルールを守らず、適当なエントリーをして勝ち続けられるほど、FXは甘い世界ではないのです。
FXでリスク管理するうえでは「待つのもFX」「待つことでリスク回避できる」と考えましょう。
極端な例を挙げます。以下の2つだったら、どちらがリスク管理できていると言えるでしょうか?
- ルールを破ってポジションを持ち、たまたま大勝ちした
- ルールを守ってポジションを持たず、勝ちを逃した
リスク管理ができているのは②です。
①は結果的にその取引は勝てたとしても、何のリスク管理もできていませんよね。いずれ、大敗することになるでしょう。
②は、リスク管理をしっかりできているので、長期的に見れば勝てる可能性が高くなります。
目先の利益にこだわらず、長い目で見て取引ルール・手法を守ることが、FXリスク管理では重要です。
リスク管理方法④ポジションを翌日に持ち越さない
4つ目のFXリスク管理方法は、ポジションを翌日に持ち越さないこと。
特にFX初心者は、寝る前にポジションを決済しておくのがよいでしょう。
なぜポジションを翌日に持ち越すのがおすすめできないのか。その理由は以下の3つです。
- 翌日になると相場状況が急変している可能性があるから
- 早朝の時間帯はスプレッドが広がり、不本意な損切りに遭いやすいから
- ほとんどの通貨ペアでスワップポイントがマイナスだから
まず、翌日にポジションを持ち越すと、相場の流れが変わるというリスクがあります。
例えば、ポジションを持ったまま夜0時に就寝し、翌朝8時にチャートを見ると、まったく逆方向へ進んでいるなんてことも。
寝る前に「今は含み損が出てるけど、翌朝は大きく勝ってるはず!」と思っても、そう簡単に思惑通りにはならないのです。
相場の潮目がどう変わるか分からないので、リスク管理面からも、寝る前には損切りしておきましょう。
また、早朝(5時〜7時ごろ)はスプレッドが広がります。
普段は1〜2pipsでも、早朝になるといきなり10pipsまで広がることもよくあります。
広がったスプレッドの影響で損切りに掛かってしまうのは、非常にもったいないですよね。
リスク管理面からも、早朝にポジションを持たないようにしましょう。
上記に加えて、日をまたいでポジション保有すると、スワップポイントのリスクもあります。
FXのスワップポイントはほとんどがマイナスなので、いわば損失・コストです。
このように、FXでは日をまたいでポジション保有しても、あまりメリットがありません。
特にFX初心者はリスクを回避するためにも、当日中に決済するようにしましょう!
リスク管理方法⑤経済指標発表前のギャンブルトレードはしない
5つ目のFXリスク管理方法は、経済指標発表前のギャンブルトレードをしないことです。
FX相場は、経済指標発表直後に大きく変動しやすい傾向にあります。
経済指標の一例としては、下記の通り。
- 米国雇用統計
- 米国失業率
- 国内総生産(GDP)
- 消費者物価指数(CPI)
- 政策金利
- 日銀短観
極端に言えば、経済指標発表時には、急激に上がるか下がるかになりやすいです。
しかし経済指標発表の直前に、一か八かでエントリーするのは、ただのギャンブルです。
FX初心者が経済指標トレードをしても、乱高下に巻き込まれるだけ。
しかも、あまりの相場急変のために、FX業者のシステムが間に合わず、損切り設定していても損切りされないリスクもあります。
FXのリスク管理では、よく分からない相場には手を出さないことも重要です。
FX初心者は、「大きく勝てるかも」という誘惑に惑わされがちですが、経済指標時のトレードは控えたほうがよいでしょう!
FXのリスク管理では統計をとる方法もおすすめ
最後に、FXのリスク管理でおすすめの方法を1つ。それは、データ統計をとることです。
ご自身のトレード結果をExcelなどに記録しておけば、リスク管理につながります。
例えば、以下のような項目の統計をとるのがおすすめです。
- 取引ロット数
- 利益金額・損失金額
- 利益pips数・損失pips数
- 1回の取引の平均利益金額・平均損失金額
このような統計データがあれば、冒頭のリスク管理のクイズでもお伝えした、損小利大ができているかも確認できます。
以下のように、FXのリスク管理方法を見直せるようになるでしょう。
- 平均利益金額より平均損失金額が上回っていれば、損切りを早めにする
- 利益pips数より損失pips数が上回っていれば、損切り幅を小さくする
- トータルで利益を出せるように、利益確定の幅を少し広げる
トレード記録をとっておけば、ご自身の強み・弱みも把握できます。
少し手間はかかりますが、FXのリスク管理方法の1つとしておすすめですよ!
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まとめ
FX初心者のリスク管理の基本は、損切り設定です。
FXでは、負けることも想定して必ず損切り設定しておきましょう。
損切り設定以外のFXリスク管理方法は、おもに以下の5つです。
- 許容損失額を決める
- 損切り条件を含めた取引ルールを作る
- ポジションを持ちたがらない
- ポジションを翌日に持ち越さない
- 経済指標発表前のギャンブルトレードはしない
上記5点を守るだけでも、FXでのリスクをかなり回避できます。
FX相場で生き残るためには、トータルで負けないこと・退場しないことが重要です。
FX初心者はリスク管理を徹底して、まずは損失を最小限にする取引を心掛けましょう!